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判断のコア

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岩の上に自分の家を建てた賢い人にたとえよう。 判断のパラドックスを引き起こすためには、自己言及とともに真偽の反転が必要である。相対主義のパラドックスにおいても相対主義の主張が絶対主義的であると考えられるが故にパラドックスを引き起こすわけである。なお、ゲーデルの不完全性定理の証明に用いられるゲーデル命題は「この命題は証明できない」 という意味のものであるが、この場合、上記命題が証明できなくとも、それ故に正しいと考えれば、真偽の反転は起きず、パラドックスにもならない。 公理的集合論(axiomatic set theory)におけるパラドックスの回避には公理Ⅱ Pは性質のひとつであれば、 \exists A(\forall x(x\in A P(x)\wedge Set(x)))。 残る未解決の Set(x ) は挑戦しなければ道は開けない、挑戦すれば道が開けることもある。 ----------------------------------------------------------------------------------------------- 時と機会はだれにも臨むが 未来は可能性、方向性、色々な事件、屈折的な過程それと驚異の集合体である。 人、もの、ことを変化すれば、新しい関係は需要と機会も生まれる。時と機会が掴むには、的確な判断力と行動力を自分自身の鍛錬で身に付けていくことだ。 STRATEGIC FIT

モデルの構築

1976年,Allen Newell とHerbert Simon は,「これまでに人工知能あるいは計算機科学がはたしてきた最も重要な貢献は,われわれの心についての科学的理解を構築,記述する際に物理記号系という概念を導入したことである」といている.  人間はモデルを使い仮定やシミュレーションを行って,まだ起きていない事象についての事前の情報を得る.だが,モデルがほぼ原型どおりに機能するか変化するかでなければ,よしとされないだろう.これは実際に存在する前,あるいは実際にそうなる前にこうであろう,こうするだろうと人が理解するのに必要な条件である.さまざまな機能と伝達手段を連結した情報処理システムでは,コンピュータがモデル構築の望ましい工房と思われる.  ネットワークという一般的趨勢には反するが,ここでは簡素化を心がけて一台きりの完璧なコンピュータを想定して,検討を進めよう.  コンピュータへの理解を深め,プログラミングまでやるには,コンピュータの小型化とか高速性はひとまず退けて,容積と時間を百万倍に広げてみる.そうすると,ワンチップのマイクロプロセッサーに,一秒間の稼働が百の作業部署を有する工場と相当になる.こうした工場を,解剖学的に観察すると,制御管理,点検,選別前処理,循環,処理が行う部署があり,これらをコンピュータ機能に当てはめると,次にまとめられる.・Master Clock これにはレジスタ(register)と呼ばれる選別前処理と転送の機構が伴う(経路管理)   ・記憶装置,すなわちRAMあるいは作業領域(材料置場と倉庫) ・処理回路,すなわち基本命令の encoder/decoder(工場とその組立てライン)  機械を解剖学的に見ると,システムの基礎は,レジスタ,回路,メモリー・アドレス(memory address)などと共通の大きさを持つ機械語と考えられよう.一方,生理学(ソフトウェア,記号言語)的に見ると,処理装置のencoder/decoder が実施する基本操作単位(ある数の異なる基本操作)が基礎になっている.Clock, RAM, encoder/decoder,これらの交換作用は,Bus(転送ルート)の本数がますますふえたり分化したりするので,実際はもっと複雑である.このような中央処理装置 (CPU)の構成と人間の脳の仕組みは非常に類似してい...